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2011年06月17日(Fri) 【理想くん×かがくん散文】 ※理想くんとは 2年後設定の理総のこと。身長が大分伸びる、敬語の使用頻度が減る、軍服→ツナギなどの変化がある。妄想上の生き物。 ガシャッ、とガラスが割れる音がして「ああ、またビーカーを買い替えなきゃならないのか」なんて考えがボンヤリと浮かんでは、消え。 「なんで……何も言ってくれないんだよっ!!」 それでもそんな修羅場のような現実は消えもせずのしかかってくる。実体を伴って。 オレにのしかかるように押し倒した上、その胸ぐらを掴みながら必死に言葉を紡ぐ同級生の姿は実際よりも大分小さく、幼く。 「変わらない……ん、だな」 本質は。 「僕は……君を守るために……強くなったのに……」 それでも、まだ足りないんですか。 そんな言葉が悲しくもあり、 嬉しくもあり。 そんな思考を巡らした刹那、ポタリと胸の上に落ちる、涙。 「泣いて……いる、のか？」 「……泣いてない」 ああ、こんな時に、何故。 昔を、思い出してしまうのだろう。 「泣くな」 昔から、泣いているお前を見るのが、辛かったのに。 「泣くな……」 頭を、撫でる。 昔、オバケに怯える彼を励ましたように。 励ましてほしいのは、自分だというのに。 「ズルいよ……こんな時だけ……優しくして……」 「……すまん」 そう呟いて、引っ込めかけた手を、彼の手が、掴んで。 「…………違う」 ああ、そうだな。確かに、違ってしまった。 「なんで、わかってくれないんですか」 （なんで、かわってしまったんだろう） 21:40 ｺﾒﾝﾄ(0)/ﾄﾗﾊﾞ(0) [ｺﾒﾝﾄを書く] 重要なお知らせ@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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