携帯HPパーツはChip!! 枠なし表示
龍の日記
◆2013年03月10日(Sun)
【【ささみさん@がんばらない】第8話 その2】
前記事からの続きです♪


【ささみさん@がんばらない】《戦略的孤独 2》
迎えに来たミッちゃん(仮)と共に、月読神社へと帰還する呪々。
ささみも一緒に付いて行った先では、幼いささみが熱を出して、寝込んでいた。
呪々の居ない間、医師や巫女が両面で手を尽くしてみたが、一向に良くならない。
呪いの類である可能性を考え、霊能力を殆ど持たないミッちゃんを遠ざけさせた今、部屋には母と娘の2人っきり。

母の気配に目を覚ましたささみは、幼くして自分の弱さが迷惑になっているのだと自覚しており、熱に浮かされながら、何度も謝った。
対し、呪々は弱さは罪でないと諭し、悪いのは弱いささみの傷付く世界を変えられずに居る母だと返す。
私も謝りはしない、けれど、がんばるからと。

呪々が部屋から立ち去った後、母の声を聞いて安心したのか、幼いささみは安らかな笑みを浮かべて、再び眠りに就いた。
だが、部屋から十分に離れた廊下で、呪々は咳き込み、口を押さえた手には血が。
この頃にはもう、呪々の身体は病に蝕まれていたのだ。

『さて、ささみが大人になるのと、ワシが逝くのと、どちらが早いかの。』

自嘲めいて言う呪々の横手の庭には、少年時代の神臣が独りポツリと立っていた。
片手には薬を乗せた盆、もう片手には顔を隠す扇を持って。
呪々が神臣に投げ掛ける言葉は、娘に掛けたそれとは違い、とても冷たい。
神臣の動向に釘を刺し、威圧する。
だが、その一方で、いつか神臣に救いが訪れる事を願う節も在った。
神臣は呪々の物言いにも、
『僕は、僕の立場に、運命に満足しています。』
とだけ言い、ささみの臥す部屋へと駆けて行く。

『アレが現れたという事は、鎖々美は撰ばれたという事か?』

神臣を目で追う呪々の口から、独り言が零れた。
ついでに、お腹の音も鳴り響いた。


神臣さんの正体が益々、分からんようになった。(笑)
呪々の口振りからすると、“神臣”とはある時期が来ると、その辺から沸いて出て来る存在のよう。
もしそうなら、ささみさんより年上に見える彼ではあるが、まだ産まれて間もなく、実の兄でなければ、人間ですらない。
前回、呪々が神臣を“兄上”と呼んでましたが、それはやはり血縁的なものではなく、各々が担う役割としてのものだったのか。
また、“神臣”の現れる時期というのが、月読の巫女の資格を決定付けるようなものであるなら、呪々が撰ばれた際にも、同様に“神臣”のような存在が現れていたのか。
そうだった場合、現在のささみと同じように、“神臣”が世話役として呪々の「兄上」となっていたからの、あの呼称であったのか。
神臣さんが何なのか分からないけれど、得体が知れなくて、何処か存在が希薄で、庭先に無言で立つ姿はカオナシが浮かんだよ。(笑)

そんな中、安心したのは、神臣さんにも少年時代が在って、その頃はちゃんと、天使のような可愛らしい声をしていた事です。
声を担当したのは、兼役で斎藤さんでしょうか?
…これが十数年後には、声変わりの域を超えて、ちょっと老けた声になるのか。(笑)

そして、食欲も我欲とし、月読の巫女には我欲は無用と、気合いで空腹すら我慢しようとする呪々。
前回、娘にはもう少し脂肪を付けねば早死にするとか、注意してたくせにね。(笑)
ささみさんを連れ戻した時にだって、ちゃんと母親としての愛情も在ったんじゃないですか。
病床の幼いささみに、自分は月読の巫女であり、母親であると聞かせた時のように。

それと…
呪々様の吐血萌え、有り難く頂きました!(`・ω・´)ゞ←


いかな月読の巫女の精神力でも、空腹は容易に抑えられず。
そこで逢いに行ったのは、廚のミッちゃん(仮)。
畏まる彼女に気さくに話し掛け、夜回りの食事と一緒に、呪々の夜食も作って貰う事に。
この時、ミッちゃんは呪々へ、ささみの為に、お粥を作ってあげたらどうかと提案する。

ミッちゃんは過去に、神隠しに遭った娘だった。
生まれつき霊能力の高かった彼女は、悪神に攫われ、霊能力を総て吸い出され、両親の記憶も本名すら無い。
だから実際には、親子関係とかはよく分からずにいる。
けれど、そうして周りから遅れている自分だからこそ、周りに引け目を感じている、ささみの気持ちが解るのだという。
不安な時、支えてくれる家族が居てくれたら、どんなに良いだろうと。

ささみの支えは呪々だと言わんとする、ミッちゃんの言葉。
この時、呪々の心は揺れていた。
いつか、ささみが月読の巫女を継ぐ時の事を考え、世の中を出来るだけ、佳くしておいてあげたい。
それが母から娘への唯一の贈り物だと考えているが、やっている事は月読の巫女の務めに外ならず、そう言い訳する事で、自分を無邪気に慕ってくれるささみから、逃げているだけ。
月読の巫女である自分は、普通の女、母親にはなれない。

『ワシは…どうするのが正解なのだ…?』

問い掛けつつ、ミッちゃんにだけ吐露した心情。
両者とも最良でありたいと望むが故に、折り合う所を見付けられずにいる。
そこには、いつもの厳格さは欠片も無い、哀しげに苦悶する母の顔が在った。

ささみも、自分の知り得ぬ所での母の葛藤を、こうして知った事で、尚更自身を追い詰める。
こんなにも母は自分の将来を考え、想っていてくれていたのに、自分は母を裏切ってしまったのだと。


結局の所、呪々様はがんばり屋さん過ぎたのでしょうね。
性根が真面目だった為、月読神社が強いるしきたりも、課せられる重荷も全部、受け入れてしまった。
自己を犠牲にしてまで、月読の巫女を務め、世界の為に尽くし続けた。
だが、そんな母の姿が、将来、ささみが月読神社と訣別する一因になりもした…
皮肉でありますな。

けれど、これも血筋か、呪々様のがんばり体質はしかと、ささみさんに受け継がれちゃってるんですよね。
本人はがんばらないようにしているつもりでも、大体いつも一番がんばっているのは、ささみさんですし。
呪々様が一因となり、ささみさんが選び取ったこの道が、互いにとって良いものとなるか悪いものとなるかは、今後、ささみさんの辿り着く未来次第ですかね。

でもって、ミッちゃん(仮)にも秘密が在るんかい!(笑)
(仮)とか付いてるのは、シャフトの遊び心だと思っていたのに、本名が奪われていたからとか。
彼女もまた、本作に盛り込まれている神話の関係者なんですかね?
適当命名かもしれないけど、仮に“ミッちゃん”が本名のヒントにもなるのなら、頭文字にミが付くような存在…ミ……ミッ?(* ̄ω ̄)
ミッドガルズオルム!!Σ(*゜Д゜)←

高い所から投げ捨てられても大丈夫そうなヤツですけどね、北欧神話ですし忘れてください。(笑)


言葉に窮し、沈黙が訪れる。
そんな廚を突如、何者かが強襲した。
いち早く気配に気付いたミッちゃん(仮)だったが、壁をブチ破ってきた石の巨腕により、反対側の壁まで殴り飛ばされてしまう。

ミッちゃん、霊能力は殆ど持ってない筈なのに、呪々様より早く気配を感じ取れるの?(笑)
少し前には、妖怪を乗り物として使役していたし、霊力だけは徐々に回復中?

外に場所を移し、見えた敵の全貌は巨大な岩の化け物。
しかも、その額には幼いささみが取り込まれていた。
月読神社には強固な結界が張られているが、サムディ男爵が呪々を誘き出している間に、人里に下りていたささみに憑り付き、まんまと侵入したのだという。
自分のせいだと、再び自責し掛けたささみだったが、こんな事件は彼女の記憶に無かった。

すると、敵から「本来の歴史の未来でも、誰一人として私の存在に気付かなかった」という、意味深な言葉が。
訝る呪々だったが、敵は既に呪々ではなく、その内に居るささみへと語り掛けていた。
気付けば、傍観者だった筈のささみは今、再び呪々と同化していた。
ささみ本人も気付いた処で、敵はささみと交渉をし始める。

岩の化け物ーー
殺生石ゴーレムに宿る主は、自身を悪徳オカルト結社アラハバキの刺客“白面金毛九尾の狐”と名乗り、日本名として“天秤で遊ぶ玉藻前”の名を口にする。

『ねぇ、アナタ…
過去を変えたいって思った事、ありません?』



凄い大物が出て来たぜ!
といった所で本編終了、残る感想は次の記事です。(笑)
全文入れようとしたら、文字数制限を超えたってばよ。orz


21:37
コメント(0)/トラバ(0)
[コメントを書く]

重要なお知らせ

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。



w友達に教えるw
[chip!!新着]
ブログ[編集][作成]
ひまつぶしめにゅ〜 by 凸リアル
Chip!!ブログ作成/ホムペ/メルボ