【【Ｐ４Ｕ２】エピソード足立クリア☆(ネタバレ感想)】
タイトルの通り、こちらは前記事と違って、ネタバレ濃厚な感想となっています。
序盤はストーリーの核心を避けてますが、後になるにつれ、直接的な表現も含むようになりますので、ご注意ください。
エピソード足立をプレイしている最中、足立さんの発言や行動には心を奪われてばかりだったのですが、その中でも銃の扱いには惚れ惚れしました。
特技：リボルバー拳銃のメンテナンスとしているだけあって、相手に気取られる事なく後ろ手に弾を装填してみせたりと、その扱いは熟れたものという描写に加え、実力も伴っていると裏付ける場面が到来して、滾りましたよ。
これまで拳銃を所持していても、標的に命中＝凶弾を放つ事が無く、威嚇発砲など脅威を見せ付けるだけの消極的な態度から、P４Ａでは番長に『どうせ撃てないんだろう！』とまで言われた足立さん。
度胸の有無を言及されていたとはいえ、実際に相手には１発も当たっていない事から、銃の腕前に関しては疑問を残したままでした。
ですが此の度、赤い霧が掛かる視界不良の中、中～遠距離からワンホールショットを狙える腕前だと判明した事で、これまでの言われ様を覆して余りあると同時に、
これまで標的に命中させた事が無かったのも、“当てるつもりが無い”のであればギリギリを狙い撃てる(外せる)正確無比な技量によるものだったと確定した事に。
となれば、あの時の足立さんが人を直接殺める事に未だ抵抗が在った事、そして、拳銃で相手を嬲っている時も過って撃ってしまわないよう、引き金からは指を離していたなど、禍津に堕ちても最低限の道徳と良心を持ち合わせていた事実も忘れてはなりませんね。
それはそうと、足立ナビの直斗君に対する台詞に『そんな細腕で銃なんか撃てるの？』というのが在るのですが、つまりは足立さんがそこそこ筋肉ついてる身体をしてるって事ですよね。
うわぁ、拝みたい。(またそれか)
「ごめんごめん、うっかり撃っちゃった」
脳内再生余裕だったこの台詞も、実を言うと足立さんには諦めず言って貰いたかったです。(笑)
白を切り通せば或いは…という点では、例の台詞『すごい、そりゃ決まりだよ！』もそうで、普段の彼のノリを思えば、あのシーンは何気に今回以上にワンチャンスが在り得たと思うんですよね。
「あーあれね、ごめんごめん。
あの時は君達があまりに自信タップリだったもんだから、釣られて相槌打っちゃった☆
それに、本職が幕引きにしてた事件を、言っちゃうと素人の君達が真相暴いて全面解決とか、警察の沽券に関わるじゃない？
だから、警察を代表して僕が抜け目なく、君達の推理に乗っかっておいたと。
うん、それだけの事だよ。」
ボロを指摘されたとしても、普段通りの調子の良さで、キリッ！と切り返せていたならば、まだ謀れたかもしれないものを、堂島さんの目が光ってただけで、どんだけテンパってたんだ。(笑)
まあ、直前の『入れた』発言と鑑識に回してない脅迫状の件がクリアにならない限り、連続殺人の犯行と結び付ける確定的な証拠とはならないまでも、何かしらの疑惑は拭い切れないんですけどね。
ところで、２通目の脅迫状が届いた回って、足立さんの行動が総て裏目に出た回でもありますよね。
菜々子がマヨナカテレビに映った翌日、堂島家のポストに投函された２通目の脅迫状。
１通目の内容と主旨は変わらないながらも、
より直接的な表現を用いる事で危機感を抱かせ、次なる標的の目星が付いてる番長(実際はまだ人影を判別出来ていなかった)に彼女の事を留意するよう促そうとしたものの、脅迫状が堂島の目にも留まってしまった事により、番長は署まで連行、却って菜々子を独りにさせる状況を作ってしまった。
一方、自分の悪魔の囁きにより躍起になってる生田目が、今回に限って“救済”を取り止める訳が無く、寧ろこの小さな子だけでも救おうという使命感に取り憑かれ、より大胆な決行に。
戸締まりをしっかりしている菜々子でも、顔見知りの宅配業者では意味がない。
稲羽署では堂島や番長達が居る手前、自分もヘタには動けない。(此処での心境も知りたい所です)
その後、上手い具合に場を収めて、先に飛び出していた堂島に生田目の事を伝えるも、その時に偶々生田目の宅配トラックとすれ違い、追跡した先でまさかの事故。
その際、堂島の大怪我に内心酷く動揺してたのか、遂に何気無い発言から、後に突っ込まれる事になるボロを出してしまった。
厄日ですな。(笑)
とはいえ、総ての事柄には足立さんが関わっており、言わば因果応報です。
しかしながら、足立さんは自分の事は棚に上げ、災難の総てを“実行犯の生田目が悪い”と責任転嫁してみせ、悪びれる事は無かったんですよね。
※P４ＧＡだと、全部番長のせいにした。
山野アナの死体を目の当たりにした時の反応を見るに、人並みに罪悪感を抱きはする。
けれど、すぐさま責任転嫁と論理の摩り替えで自分を正当化し、自己防衛する…
というのが、私から見た足立さんのスタイルだったのですが、Ｐ４Ｕ２ではその思考変換を主に“誰かの為じゃない、僕は僕の為に”という方向で働かせており、更に皆月への台詞を聞くと、彼自身も当時から成長している事が窺えるんですよね。
バーカ！と喚きつつ、去年末の足立さんと同じような事を言ったりして、私からすればリトル足立という印象だった皆月君なのですが、足立さん本人にしてみても彼の言動や考え方には、去年の自分とのダブりが禁じ得なかったよう。
しかし、今の足立さんはその気持ちに理解を示しはしても、賛同や傾倒はせず、嘗て番長達に言われた台詞を引用して、否定を下します。
それって、つまりは自分の罪に自覚を持って向き合い、皆月の所業を通じて、嘗ての自身の行いと考え方を非難してるんですよね。
一方で、「一緒にすんな」と一蹴してるのは、社会にも出ておらず世の中を知らない、その歳での絶望なんてたかが知れてるという大人としての気持ちと、取り返しの付かない事をやらかした自分と違って、今ならまだ十分やり直せるという想いから来ていたのではと思うんですよ。
後者に関しては、番長達に“ガキ以下”と言われた自分に対して、皆月の事を“ガキ”に留めた所にも表れている気がします。
そうやって何となく放っておけず、経験者として何度も諭そうとし、最後まで皆月に構っていた行為こそ、嘗て番長が自分を放っておけずにいたのと感覚を同じくすると足立さんが気付けたなら、また面白くなって来るんですけどね。
対し、そういった足立さんの微妙な変化を、番長が感じ取ってくれていたのは嬉しかったですね。
また、語らずとも最後には意図を汲み取り、足立さんの真意を理解してくれた事も。
たとえそれが、心の何処かで密かに望んでいながらも、足立さんに言わせれば本意じゃなかったとしても、です。
この辺は美学ですよねぇ～ｖ
欲を言うなら、足立さんが全力で階段を駆け上がった事も、番長には知って貰いたかったですが。(笑)
私の記憶上、戦闘以外で走ったのは堂島さんの応援に向かった時だけで、その他は不審者を捕まえる時ですらMAXスピードが早歩きだった足立さんが、こうして全力疾走したのは衝撃的であった一方で、堂島さんの事以外でも必死になってくれた姿には正直、密かに感動を覚えました。
衝撃を受けたといえば、“供述にテレビの事も含まれていた”というのは前にもお話ししましたが、今回それ以上に衝撃だったのが、足立さんが終始、心の中で番長の事を“鳴上君”呼びしていた事です。
去年、時にはフレンドリーに、時には粘質的に『悠君』と名前で呼んでいながら、心の中では常に名字でしか呼んでなかった。
この新事実に、足立さんは親しげにしていても、その心の扉は開かれてなどおらず、いつも冷めてたとする念押しかと思ったのですが、足立さんが終盤、本人の眼前でも『鳴上君』と発したのを聞いて、少し考え直しました。
現在だけで言うなら、足立さんにとって、無理やり呼んでた“悠君”の方が寧ろ他人行儀で、そういうのを取っ払ったからこそ、本人に対しても“鳴上君”と呼ぶようになったのかなと。
呼称上は距離が離れたように聞こえるけども、実際は足立さんが素で接するようになった事で堅牢だった壁が取り払われ、以前なら噛み合いもせず門前払いだった領域にも、今ならば踏み込めるように。
だとすれば、これは一風変わった進展の形であり、リスタートラインに立った状態と言えるのではないでしょうか。
よって、今後の番長のコミュ活動次第では、鳴上→悠と変遷した陽介君のように、今度こそ本来在るべき順路を辿り、本当の親しみを込めた足立さんの『悠君』が聞けるやも。
まあ、足立さんが番長の事を“鳴上君”と呼んでるのを堂島さんが聞いたなら、「おう、久し振りに会ったからって、２人とも堅苦しいぞ。お前ら、前はもっと仲良かったろう。」なんて言われちゃいそうですけどね。(笑)
で、堂島さん効果であっさり悠君呼びに戻そうとした足立さんを、コミュ活動中の番長が必死に制すると。(*´艸 ｀*)
ともあれ、その実現を難しくする障壁は第一に、足立さんが去り際に「彼らとは２度と会う事は無いだろう」と改めて思ってる所なのですが…
今回御自身でフラグをへし折って来た足立さんならば、以降はフラグの側から勝手にへし折れそうな気が。(笑)
そして、双方納得する形での再会となれば、刑期を終えるか特別措置(特赦)を考えねばなりませんが、後者ならば素敵な再就職先にシャドウワーカーが在りますよね♪
【Ｐ４Ｕ２】で知った世界観によると、シャドウ絡みの事件は稲羽市に限った事ではなく、公にはしてないながらも、今では警察の上層部もシャドウ等、人の枠を超えた現象を把握している。
となれば、裁判等で足立さんの口から大っぴらに其れ等が語られるよりは、シャドウワーカーに身柄を預ける形で、首輪をつけて手元に置いておく方が良いと判断される事も、無きにしも非ずだと思うんですよね。
それに、Ｐ３の方々がペルソナ顕現に用いる“召喚器”の形状は銃ですから、足立さんにはとてもお似合いでしょうｖ
うん、頭に銃口を押し当てているのを、状況を把握してない番長が目撃、また拳銃自殺を図ろうとしてるのかと勘違いし、「貴方だって、まだやり直せる！」と説得を始める姿が目に浮かぶわ。(笑)
何かしらＰ４絡みの続編が作られるのなら、足立さんのシャドウワーカー入りは考えて頂きたいｖ
そんな願望を爆発させた小話は改めて書くとして…。
エピローグの起訴確定は、足立さんの頑張りと発揮された頭脳派ぶりを賞賛したくなる一方で、その意味を考えると、一気に切なくなりますよね。
しかしながら、自身の罪も引っくるめた“去年の出来事”の捉え方、他人との縁・柵(絆)に対する考え方の変化から、明るい兆しを感じられるのも確か。
堂島さんの接し方もこれまで通りで、この先も支えてくれるでしょうから、足立さんの心はきっと、もう大丈夫でしょう。
あれこれ書いて来ましたが、エピソード足立をプレイし終えた時、最も印象的であり、何よりも喜ばしかったのは、足立さんの虚無が満たされたのを実感できた事でした。
認識が持てない為に何を得ても底抜けで、虚しさばかり募っていた彼が、ああいった独白や表情を曝け出すようになってくれて。
ＥＤ《Today》と来て、締めの足立さんの提供読み上げの声が、とても穏やかなのもグッと来ます。
このシナリオを送り出し、足立さんへの願いまでも昇華してくれたスタッフ様方には、感謝の意が絶えません。
さて、Ｐ３編をやる前にエピソード足立の周回プレイを始めようか。←
22:31
ｺﾒﾝﾄ(2)/ﾄﾗﾊﾞ(0)
[ｺﾒﾝﾄを書く]
重要なお知らせ
@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
ﾌﾞﾛｸﾞ[編集][作成]
Chip!!ﾌﾞﾛｸﾞ作成/ﾎﾑﾍﾟ/ﾒﾙﾎﾞ