【【武装錬金】もっと愛を込めて♪】
真っ赤な誓い、ここに果たせり！
【武装錬金】原作コミックス全１０巻、買い揃えちゃいました！ヾ(*≧▽≦*)ノ
前回の記事でパピヨンを話題にしてからというもの、武装錬金の熱が滾ってしまって、それでも出来るだけお財布に優しく手に入れようと、古本セールが始まるのを待ってから、早速と♪
そこそこ手を出しやすい巻数だった事に加え、意外にもお店での取扱い冊数が少なかった中で、丁度私が買う分…１セット分だけ本棚に揃っていたのは僥倖でありました。(＾▽＾*)
しかし、お店で手に取った時も噴きそうになりましたが、こうして並べてみると、２巻表紙でシンメトリー決めてるパピヨンの存在感がやはり群を抜いてますね。(笑)
ドブ川の腐ったような色の目で此方を真っ直ぐ見据えてる分、９巻で咆哮を上げているヴィクター以上に目力が在り、他所を見ていても犇々とその禍々しい視線を感じてしまいます。
そして、そんな２巻の真下…７巻では奥まった所に居ながらも全くもって埋もれはせず、ここでもちゃっかりセンターを陣取り、カメラ目線を忘れないパピヨン。
いつにも増して鮮烈な気がしていたら、何気に山吹色のお召し物を…。
原作だと普段からカラーバリエーションの一つに入ってるのか、アニメとは設定が異なってるようですね。
てっきり、この色はカズキの影響を受け、彼の生き様を認めた上で、交わした誓いの下、新たな人生を歩み始めた意識の表れだと思っていたんですけども。
と、そこまで邪推しておいてなんですが、私は紫色の方が好みです。(おい)
それと、僥倖といえば、コミックスと一緒にコチラも手に入れました！
《公式完全ガイドブック 武装錬金∞》
とてもラブラブな御様子のストロベリー夫婦が表紙を飾ってる、【武装錬金】の魅力がギッシリ詰まった一冊です♪
本当見るからに幸せそうな２人で、この表紙を見た瞬間、
「俺たち、結婚しました。」
っていう、カズキの結婚報告が聞こえてましたよ。がっつり福山さんボイスで。(笑)
それにしても、カズキってこんな大人びた顔してましたっけ…？
カズキはもっとこう、少年っぽさの残る顔立ちの青年だったような。
高校生ながら、艱難辛苦ありの様々な経験を通じて、人として、そして男としても立派に成長したのでしょうね。
斗貴子さんも斗貴子さんで、ずっと頼もしくなった彼に素直に寄り添いながらも照れで熱を帯び、赤らめた頬に手を当てたりと、まるで新妻のような仕草をされるようになって。
普段とは違う一面に、スパルタンじゃない先輩も良い…と零してた剛太のキモチが分かる。すっげェ分かる。←
因みに、そんな２人の末永い幸せを願いつつ本をクルリとひっくり返しますと、エレガントに寝転がりながら、本書が珠玉の一冊である事を下ネタ混じりで語りかけてくるパピヨンが裏表紙に居ます。
そして、興味本位でカバーを取っ払うと…
パピヨン『こんなトコまで見るとは… なかなかに貪欲だなｖ』
心臓がビクンと跳ねたわ、こんちくしょー！(笑)
トキメキという意味じゃなくて、普通に絵面にビビって！
本丸に足を踏み入れる前から、パピヨンとガイドブックの創造主のトラップに、まんまと引っ掛かりました。((/ω＼*))
で、表紙を捲った先のスペシャルピンナップ《Summer Vacation!》を広げたら、そこでまさかの２重トラップが…！(爆)
ピンボケして見切れるほど前に来て、そのイカれた表情で、綴じの端っこという配置でスタンバイしてるのは、完全に裏面を捲る人の目線を計算しておられますね。
キャラクター性を存分に活かし、各所にパピヨンをけしかけてくる遊び心、実に素晴らしい。
【武装錬金∞】の内容を紹介しますと、こちらは原作とアニメの両方を網羅したものとなっており、アニメに関連している箇所は全編カラー仕様。
キャラクター図解を始めとして、各人が有する武装錬金の解説、それら真面目な内容の箸休めとなるネタコーナー、キャラクター達の原型となったラフ画＆草案に加え…
アニメ全２６話のエピソードアーカイブ、アニメ雑誌やＤＶＤジャケットで使われたイラストギャラリー、声優座談会等々、とても充実したラインナップで収録されています。
この他、ゲーム【武装錬金 ようこそパピヨンパークへ】(ＰＳ２)、小説にドラマＣＤ、関連グッズについても一通り紹介されていて、ガイドブックとしてはまさにパーフェクト☆
約２００ページ、パピヨンが蝶・サイコーと絶賛しているのも納得の一冊です。
参考までに、上述の声優座談会に参加されてるのは…
武藤カズキ役の福山潤さん、津村斗貴子役の柚木涼香さん、パピヨン役の真殿光昭さん、武藤まひろ役の平野綾さんの４名。
この面子を見ただけで、《アクターズ・クロストーク》をエロストークに空目した私は、ほとほと末期だと実感した次第でありますが、各トークのピックアップを見ると“三角関係”やら“ボイスエロス”やら“パピヨンのおしり”なんて文字が踊ってて、別に間違ってもいなさそうというね。(笑)
でもって、そんな合間に挟まれる真殿さんの斗貴子さんを差し置いた、パピヨンのヒロイン推しっぷり！
話には聞き及んでたネタ話の発端、出所はここかっ！(爆)
私からすると、パピヨンは〈女性的な仕草が似合うけども、生き様や事の構え方は男前〉な認識で居るんですけど、私も主幹がそうであるだけで、確かにあの執着心＆献身的態度の数々はそう捉えられなくもないですよね～。(笑)
とはいえ、某回でパピヨンが『武藤カズキ…』と呟く場面で、真殿さんがちゃっかり「愛してる…」と付け足してる程の肩入れようだとは思わなんだ。(爆)
監督が言ったという“斗貴子は本妻で、パピヨンは愛人”も、元はパピヨンの名台詞『もっと愛を込めて！！』と掛けての《愛人》かと思っていた時期が在りましたが、この人たち本気であらせられた…！
当然、上記のアドリブはオンエアではボツになってますし、半ばウケ狙いではあったものの、パスした暁には計画通り！の気勢ではあったのでしょうね。(*´艸 ｀*)
何にせよ、真殿さんが“パピヨン”を目一杯楽しんで演じられてたというのが一ファンとして、とても嬉しい所ですｖ
と、エロスから話を広げちゃいましたが、福山さん達４人は原作も読み込まれていて、作品やキャラクター語りは相当なもの。
エロスはほどほどに(？)熱く語られる、１４ページに亘るキャストトークは読み応えが在りますので、懐かしい作品であるもファンならば一見の価値ありです♪
【武装錬金∞】はサラッと目を通した処、アニメでは端折られた原作のみのシーンであるとか、私の知らないアニメ未登場のキャラもチラホラ窺えたので、全編じっくりと読むのは原作全１０巻を読了した後のお楽しみですね。(*´艸 ｀*)
原作は今現在、パピヨン印の２巻まで読み終えたのですが、アニメとの進行の差異の他にも、原作を読んで初めて知れた設定や印象が変わった事など、今の時点でも結構在ります。
例えば…
『やっぱり居ないですよね、こんな人。
いたら、ただの“変態さん”だし。』
まひろにこう言われてしまった攻爵さん、物凄く傷付いてました。(爆)
お気に入りだったパピヨンマスクの装いを変態の沙汰と一蹴された瞬間、！マークまで飛び出す位に。
ああもう… 涙目ならまだしも、そんなポロポロ泣くなよ！(笑)
直後のカズキのフォローが無かったら、この人の場合だと立ち直れなかったんじゃなかろうか。
そして、〈完全変態〉のくだりは原作には存在せず、黒服の「この変態が！」は単にスルー。
アニメみたく言い返しはしなかったにせよ、攻爵さんはパピヨン(超人)になって本当にメンタルが強くなったんですね。
因みに、攻爵さんはカズキの似顔絵を見せられた時、その濃いタッチにアニメでは絶句するのみでしたが、原作では（なんだか、すごい事になってるぞ）と心の中で盛大にツッコミを入れております。
また、カズキと攻爵さんが蔵で互いに名前を叫んでぶっ倒れるシーンも、テイストに温度差が。
基本、原作はコミカルが強めで、アニメだとこの辺りはシリアスに重点を置いたようですね。
どちらも、ならではな良さがあるのですが、強いて言うなら状況や心情が見て分かり易いのは原作で、攻爵さんが所々で実に可愛らしい。(笑)
でもって、私の中で印象が変わった極めつけは、蝶野父こと刺爵ですね。
先ず、この人も美的センスが狂ってた一人だった事に驚き。
と言っても、単に私の解釈が違ってたってだけなんですが…
刺爵がパピヨンの格好を賞賛するシーンに於いて、原作ではパッと顔を輝かせてるのに対し、アニメでは一度当惑しているように見えてたんですよ。
息子がよく分からん変態な格好をしていると驚愕しつつも、直ぐ様“次郎のやっている事だから”と思い直し、そこから気を取り直して全肯定したように。
なので、殊更酷い仕打ちに私には思えたんですよね。
もしかしたら、同じ格好でも次郎でなかったならば、続く反応は芳しくないものだったかもしれず。
不要とした者は容赦なく切り捨てて存在ごと否定するけども、要とした者は悪しに目を瞑ってでも全面的に肯定しに行くのかと。
しかも、恐らく何年か前であれば、攻爵と次郎は全く逆の立場と扱いだった。
確かに情愛を注ぐ対象は一貫してますが、それは個人ではなく優劣を見てのものであり、この父親は息子達自身には愛情を抱いてないと、そんな印象を持っていたんです。
しかし、作者ライナーノートによると、“美的センスのおかしさはもはや血筋”で、哲学がそれ以上なだけであって“子供への愛情は実は深い“との事。
アレ、格好に驚愕ではなく驚嘆してたんかい。(笑)
それに愛情が深いと言っても、最期までパピヨンを次郎と勘違いしてた時点でダメですけどね。
刺爵って蝶野邸に居た人達の中で唯一、パピヨンが名前を呼び間違われても直ぐには呑み込まず、言葉を言い遺す猶予を与えた相手なんですよね。
最期にどんな形でも、たとえ呪詛でも構わないから、その瞳に自分を映して、攻爵の名前を呼んで貰いたくて。
そうして、手に掛けた事への後悔の念の一つでも抱かせてくれたら、まだ浮かばれるモノもあると。
しかし、刺爵の中には〈蝶野攻爵〉なんて既に存在せず、こんな凶行に及ぶヤツですら尚も“次郎”だった。
まあ、そのお陰でパピヨンは自分を取り巻く世界に失望し、後のカズキの名前呼びがより心に響く事になるんですけどね。
そして、返礼にあの台詞がカズキへと贈られると。
最期まで対等に接してくれた身勝手で自己矛盾だらけの相手に、侮蔑と敬愛、憎悪と感謝を込めて。
『謝るなよ、偽善者。』
死んだ後の事をどうこう言い、ずっと忘れないとしたカズキが、一生憶えてられるように。
そうして自分の存在を刻み込んだパピヨンだけど、この楔がカズキの精神に思いの外、深く、重く突き立つ事になるとまでは想定外だったのでしょうね。(笑)
パピヨン的には、「よし褒美だ、景気よく殺せ！」位のノリだったような気もしますし。
因みに、【武装錬金∞】のカバー裏で使われてたのは、ここの１コマです。
アニメだと見えてるのは顔の下半分位で、ＢＧＭと相俟って感動シーンっぽかったですけど、原作はページを捲っての表情と態度が直前のモノローグと裏腹で、一瞬裏切られたかのような不安が去来しますね。(笑)
22:52
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