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【【ささみさん@がんばらない】第8話 その3】 前記事からの続きで、【ささみさん@がんばらない】《戦略的孤独》感想の残りであります☆ では、早速。 本作では組織名となっているアラハバキ。 アラハバキというのは、東北を中心に伝わる神様の名前です。 文献があまり残っておらず、謎だらけの神様ですが、蛇神だとする説も。 けれど、【ペルソナ4】でも見れるアラハバキ(遮光器土偶)を思うと、全然イメージが合わない。(笑) とはいえ、それはそれでアラハバキの持つ側面の一つ、“製鉄の神”を反映させた姿なのやも。 とまあ、そんな謎だらけのアラハバキは置いといて…。 私が今、本作に名前が登場して心から喜んでいるのは、“玉藻前”でありますよ! 妖怪では妖狐が大好きな私なのですが、その妖狐の中でも、玉藻前様が一番好きなんですよ〜♪(//∀//) 前に何度書いたか分かりませんが、もう愛してると言っても良い!(≧ω≦) 玉藻前様と謂えば、齢千を超えてるような大妖怪でありますが、本作の玉藻前様はお嬢様口調で、威厳タップリというより、キャンキャンと可愛らしい感じですね。(笑) ゴツモンみたいな殺生石ゴーレムが前面に出ていて、姿は確認できませんが、本体は声と年相応な、年端の行かない少女の姿を期待したい♪ 前述の通り、玉藻前様は神様というより、本来、(大)妖怪として名を馳せている存在です。 日本神話ネタを中心に繰り広げてる本作で、無関係な妖怪が出張って来るのは異質に映りますが、「妖怪とは神々が零落したもの」という呪々様の語りが言質となり、本作では玉藻前様の存在もまた“神”なのでしょう。 妖狐の頂点である玉藻前様には元々、妖狐神として崇められている所が在りますが、こうして登場させてくれるなんて、本当に有り難い事です。(*´▽`*) 玉藻前様こと、白面金毛九尾の壮大な物語を語ると長くなるので、それらは機会が在ればその都度小出しするとして、第8話に関係する部分を少し書くと…。 白面金毛九尾とは、中国・インド・日本の3国を股に掛け、溢れる智力や美貌を以てして、国を傾けてきた九尾の狐です。 とは謂え、元々は各国別物だったのを、共通点から“白面金毛九尾”として一つに集約させた面も在りまして。 中盤迄の物語の締めでも、そこで退治されていたり、まんまと逃げ仰せていたりと違いが在ったり、玉藻前様の尻尾も元は九尾ではなく、二尾だったりします。 三国での白面金毛九尾の名前は、中国では妲己、インドだと華陽夫人、日本だと玉藻前。 省略されがちなのですが、中国には妲己の更に後世にホウジの物語も在りまして、幽王の狼少年ぷりなど、私は結構好きな話であります。(笑) 中国やインドを荒らし回った白面金毛九尾、日本へは娘に化け、遣唐船に乗ってやって来ます。 来日後はなりを潜め、それから約三百年後… 鳥羽上皇の治世に、玉藻前としての活動が始まるのです。 “玉藻前”という日本名ですが、これは詩歌管弦の席で蝋燭の灯りが消え、部屋が真っ暗になった際、御簾の内に居た女官の体が煌々と辺りを照らし、光り輝く玉のようであった事から、そう呼ばれるようになりました。 元の名は藻女で、遣唐船に乗って来た頃の名は若藻です。 人間が発光体になるとか、普通、疑って掛かっても良い所ですが、 その時の判断は「御仏か菩薩の化身に違いない!」と、非常にポジティブでした。 “殺生石”というのは、那須で退治された玉藻前が姿を変えたもの。 その大岩は障気を放ち、死しても尚、玉藻前の怨念は人々を苦しめ続けました。 劇中で殺生石ゴーレムが噴き上げていた煙は、この障気を表してたのでしょう。 後に殺生石は玄翁和尚によって、3つに打ち砕かれ、日本各地に飛散。 しかし、その障気が完全に収まる事はありませんでした。 飛散した内1つは那須に残っており、観光地になってます。 私もいつか旅行して、実物を目にしたいものです♪(切に) さて、そんな大妖怪・玉藻前にいつかの間にやら、憑かれていたささみさん。 《過去》の大事件を見ていると、この時を境に玉藻前にずっと憑かれていたように感じますが、ささみさんにこの事件の記憶は無く… それだけならまだ、“改変”や薬によって記憶を消された可能性が否めないけども、玉藻前自身も「本来の歴史の未来」といった言葉を口にしている。 つまり、ささみさんが見ている《過去》は、元々は居なかった所に現代の玉藻前が割り込み、都合よく再構築された“偽りの過去”で、最初に憑かれたのも見たままではなく、正しい未来のずっと“後”。 そして、現代のささみさんの激太りであり、原因は呪々だとするつるぎ先生の言葉です。 可能性の一つとして。 玉藻前がささみさんに憑いたのは、呪々が彼女を月読神社に連れ帰り、“子づくり”に取りかかっていた時じゃないのでしょうか? あの時、月読神社は全壊していましたが、呪々によって再び、強固な結界が張られていました。 本来なら、この結界は人払いだけでなく、強大な悪神をも退ける力を持っていたのでしょう。 ですが、かがみが転送した天叢雲剣は、その結界をブチ破り、呆気なく破壊してしまった。 その隙に、玉藻前は月読神社内に侵入。 運の悪い事に、ささみさんはこの時、呪々の薬により抵抗はおろか、全く意識の無い状態だった。 暫くして、神臣が助けに駆け付けるが、その時既に玉藻前はささみさんの内に。 最悪、ささみさんの“子”として、月読の巫女の資質も備え、世に誕生する事もあり得る。 これで、だいたい呪々のせい、という構図の完成です。(笑) あの激太りも身ごもりによるものなら、なかなか恐ろしいですね。 もう一つ気になるのは、“天秤で遊ぶ玉藻前”という呼称です。 彼女は一体、何を天秤に掛けているのか? それこそ、ささみさんが今巻き込まれている事が、その一環じゃないのでしょうか。 玉藻前は、虚構の世界(たらればの世界)と、現実の世界とを天秤に掛け、憑いた者の望んだ方、天秤の傾いた方に“改変”してしまう。 そして、採択されたそれは、たとえ過ぎ去った過去であっても、そうであったように創り変える事ができる。 今見ている《過去》が、ささみさんの返答次第では、正しい歴史に成り代わりもする。 では、既に憑いてる今、わざわざそんな事をして、玉藻前様に何の得が在るかですが。 玉藻前様は、取引という名目でささみさんを籠絡し、彼女の持つ“最高神の力”を意のままに使おうとしている。 若しくは、ささみさんとの取引で、ささみさん自身に“最高神の力”を手放させ、合法的に手に入れようとしている。 やり方は簡単… 月読の巫女の事で思い悩み、自責すらしているささみさんに、「最高神の力が消えて無くなれば、ささみも、母も苦しまないで済む」と唆せばいい。 それで、母が無理をする事も無くなり、もっと長く生きられるかもしれない。 再構築された歴史では、月読の巫女なんかで悩む事なく、普通の母娘としての日常を過ごせるかもしれない。 そういった事をチラつかせれば、天秤の傾くこと請け合いでしょう。 玉藻前様の嘲った笑いが聞こえるようですよ。 “天秤”からの想像だけで、本当にそんなトンデモ能力が備わっているかは微妙ですが… 玉藻前様が世界を手にするのなら、なんでもいい☆(*´∀`)← そうなった場合、世界は玉藻前様の玩具箱となり、気まぐれだけで、多くの国が滅亡しそうですけどね。(笑) 今回登場した、東北で信仰の厚いアラハバキと、栃木は那須の玉藻前。 元は関係の無い二者を、地域の重なりで繋げ、アラハバキが謎に包まれた存在である事も利用して、その下に纏めて組み込んでしまうとは面白かったです。 アラハバキは組織という事なので、今後、他にも東北勢が登場してくるかもしれませんね。 22:07 コメント(0)/トラバ(0) [コメントを書く] 重要なお知らせ@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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